そして後日、から引導を渡された3人は、顔面蒼白に学園の門の前に並んでいた。
「何故俺なんだ。何故仙蔵じゃないんだ!?」
「不運なのは伊作のはず・・・」
「2回目の登場でこれなんて、あんまりです先輩!!」
メソメソ泣き言をもらす三人を、すでに田舎娘に女装済みのちゃんが男らしい一喝。
「ええい! 文句なら学園長の前で言え! 六年い組潮江文次郎! お前が選ばれたのは仙蔵が別の潜入任務とかぶっていたからだ! なんなら仙蔵に言って代わってもらえ。お家の没落で落ちぶれてしまった清楚で可憐なお姫様って設定でいいならな!」
「そ、それは・・・・」
「六年は組食満留三郎! 師匠なら生贄になれ! 保健委員長の伊作をこんなしようのない任務で何週間も保健室を開けられんだろうが!」
「ぐっ・・・たしかに」
「五年い組尾浜勘右衛門! 本当は三郎がする予定だったが兵助がな、出番がないことを憂いている友人がいるからと大プッシュしてきたから受け入れた! いい友達を持ったな!!」
「兵助ええぇぇぇぇ!!!」
「潜入帰還は店の実情が分かるまで! 最低二週間。最高一ヶ月だ。ちなみに調査報告は学級委員長委員会委員長であるこの俺が目を通すからな。生半可な調査報告をしてみろもっと地獄を見る潜入操作に放り出してやる。恨むなら学園長を恨め、全力で!!」
ちゃんは腰に手を当てて一気に言うと、右の拳を突き出した。
4本の棒が握られている。
「東西南北のだんご屋がこの棒に書かれている。一人ずつ選べ。ちなみに西のだんご屋は・・・・・・・・・いや、言わないでおこう」
ちゃんがそっと目をそらす。
「そこまで言っておいて口を閉じるって、お前鬼だな」
文次郎が口を引きつらせながら棒の一本をつかんだ。
「ちゃっちゃと終わらせて帰るぞ俺は!」
先を越されてすかさず留三郎が違う棒をつかんだ。
「兵助め、こんなシチュエーションじゃなくったって・・ぶつぶつ」
勘右衛門は盛大に悩みに悩んで、一本をつかんだ。
「悔いはないな?・・・よし、いっせいに引くぞ、せーの」
四人が一気に引き抜く。
そのうちの一人は地面に屈伏したのだった。
<つづいちゃったよ>
学園長に冷たいと、男らしいちゃんを書きたいための突発小説。
・・・小説と呼んでいいのかもおこがましいめちゃくちゃな文章。
反応が良かったので続きを書きました。